【2017年6月更新】ウォーレン・バフェット指標。米国株と日本株(東証1部)の時価総額を名目GDPと比較してみる

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今日は株式市場の割高割安を示す指標のひとつであるウォーレン・バフェット指標について書きたいと思います。

ウォーレン・バフェット指標とは、バフェット氏が愛用しているとされる指標で、「その国のGDPと上場株式の時価総額の総和を比べるもの」です。

下記リンクを参照して、グラフをいただきました。

それでは、実際にグラフを見てみましょう。

過去の米国株と日本株のバフェット指標の推移

まずは、2013年までの米国のバフェット指標を見てみます。

図1 米国のバフェット指標(GDPと時価総額総和の推移)

f:id:Mao1:20150410161834p:plain

GDPがきれいな右肩上がりですね。株式時価総額もGDPに沿うように上下をしながら右肩上がりになっています。

目につくのは、1998年のITバブル。株式時価総額がGDPを大きく上回っています。ほかは、2007年のリーマンショック前でしょうか。そして、2013年。株式時価総額がGDPを大きく超えています。

次に、2013年までの日本株のバフェット指標を見てみましょう。

図2 日本のバフェット指標(GDPと時価総額総和の推移)

f:id:Mao1:20150410161839p:plain

1998年からGDPが減少しており、失われた20年を物語っています。

まず目につくのは、株式時価総額がGDPをぶち抜いている1988年ですね。これは私が生まれた直後、日本がバブルのときです。それ以外は、2006年~2007年のリーマンショック前もわずかながら株式時価総額がGDPを上回っていることがわかります。

現在の米国株と日本株をバフェット指標で確認する

それでは、2014年1月~2016年9月の期間で、米国株と日本株をバフェット指標で確認してみましょう(2016年のGDPはIMFの推定値を使用しています)。

まずは米国株からです。

米国株時価総額:Wilshire 5000 Price Full Cap Index

名目GDP:アメリカのGDPの推移 – 世界経済のネタ帳

次に日本株です。

東証1部時価総額:その他統計資料 | 日本取引所グループ

名目GDP:日本のGDPの推移 – 世界経済のネタ帳

過去を見る限りでは、GDPよりも株式時価総額が上回ったときは、赤信号です。

注:以下は、2015年4月に書いたものです。

バフェット指標の意味について考察

ここで、バフェット指標について考えてみます。

株式時価総額と名目GDPを比べて、割高割安を判断する意味についてです。

企業の価値を、「その企業が存続する期間に生み出すキャッシュ・フローの総額を現在価値に割り引いたもの」として考えた場合、PER(時価総額を利益で割ったもの)で割高、割安は判断可能なんですよね。

ですから、日本株のForward PER(時価総額を予想利益で割ったもの)を見れば、株式市場の過熱感はわかります。

なぜわざわざ株式時価総額とGDPを比較するのでしょうか?

おそらく、結局のところその国全体の企業の利益はその国のGDPと強い相関を持つということでしょう。金は天下の回りものであり、名目GDPはお金の回り具合を表します。お金が回らないと経済は活性化しませんし、経済が活性化しないということは、企業が利益を生み出せないことを意味します。

私の100万円の支出は、だれかの100万円の収入なのです。

現在を見るに、名目GDPよりも遥かに高い増加率で、株式時価総額がどんどん増えています。ついには、割高域にすでに達しました。

そして重要なことですが、この指標は過去を見る限り正常に機能しているということです。

現状の認識と投資の選択肢

まず、現状の認識についてですが、株価は割高と判断します。それをふまえて、以下のような選択肢が考えられます。

リスクを限定してバブルに乗る

バブルは最後が一番おいしいと言われています。ですから、あえてそのバブルに乗る方法があります。もちろんリスクは限定しなければなりません。簡単な方法は、コールオプションを買うことでしょう。他に、単純にロスカットラインを決めて投資する選択肢もあると思います。

現金保有率を多くする(株式と相関値が低い資産を保有する)

現金や他の資産を保有して株価を見守るという選択肢です。

このままどんどん株価が上がれば、パフォーマンスは劣後して、惨めな気持ちになるでしょう。しかし、投資家としては受け入れるべき感情だと思います。投資から一歩身を引くという意味でも、これは精神的にラクな選択肢だと思います。

売りポジションを追加する

株価下落を見越して、利益を積極的に取りにいく選択肢です。ただし、売りはバブルで焼き尽くされる可能性はあります。特に、追加の金融緩和が発表されたら、株価はさらに上がるでしょう。ご利用は計画的に。

最後に

当たり前のことを言いますが、私はこれ以上株価が上がらないと言っているわけではありません。ただ、現在の株価は割安割高のどちらかと聞かれると、割高だと答えます。

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