会社は「サラリーマン」という地位を保証する。セミリタイアをするうえでスキルの重要性

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私は創業数十年の日系企業で働いています。

労働組合の力は強いですし、簡単に解雇されることはないでしょう。勤続年数、年齢に応じて給料も上がっていくので、定年まで働き続ける場合はよい環境だと思います。典型的な日本型雇用の企業です。

一方、私は会社を辞める予定です。そして、その視点で考えると、日本型雇用はセミリタイアに不向きと思い始めました。

日本型雇用の特徴

日本型雇用の特徴は、会社から「サラリーマン」という地位を与えられる契約だということです。地位です、地位。

特定の仕事を請け負う契約を結んでいるわけではないので、企業内のすべての仕事に従事する義務を持ちます。長時間労働当たり前。なぜなら、仕事の範囲が決まっていないので、仕事は際限なく増え続けるからです。経営者の都合に合わせて配置転換も頻繁にあります。

また、仕事の内容を基準として賃金を決めることができません。結果、賃金は年齢や勤続年数を基にした、いわゆる年功序列となります。

そして、「どの会社からサラリーマンという地位を与えてもらうか」ということが、生涯賃金に大きな影響を及ぼします。自分の実力より上の企業に運良く入社することができたら、のちの給料泥棒確定です。終身雇用バンザイ。

海外の雇用の特徴

海外の雇用の特徴は、仕事の種類を明確に定める契約だということです。

仕事の種類によって賃金が定められているので、賃金は固定です。事業撤退などで仕事自体がなくなれば、簡単に解雇されます。就職する際にも、スキルが必要となります。しかし、自分の仕事を終わらせたら定時で帰宅できます。

スキルに焦点が当てられているので、「個」の力を伸ばそうという意識は高いでしょう。

海外の教育の例。ドイツの職業訓練校

ドイツは大学進学率が4割くらいで、あとは高校時代から職業訓練専門学校に向かいます。そして、職業訓練専門学校の多くが1週間のうち2日間は学校で理論を学び、3日間は会社に行って実習をするというシステムになっています。ですから、職業訓練専門学校を卒業するころには、自分の腕で食べていけるだけの技術を身につけられるそうです。

そして、会社に入るときは工業系だけではなく事務系も含めた350くらいの様々な職種の中から、自分が専門にする職種を選んで、さらに腕を磨いていきます。

まさに、手に職をつける教育がなされていることがわかります。

日本ではスキルを自発的に身につける必要あり

私の具体例で説明します。

私は旧帝国大学に現役合格していますが、大学時代に学んだことといえば、女の子との付き合い方、格闘技、集団行動とパチスロです。

直接的な食っていくスキルを学んでいません。女を食えるようにはなりました。

私は留年しているので、大学生の中でもかなりダメな方ですが、周りを見渡しても食っていくスキルを身につけている人はそうそういません。

食っていくスキルがないので会社に依存。

会社内で通用するスキルのみがどんどん身についてくので会社に依存。

ドイツと比べると会社に依存する度合いは強いでしょう。そして、意欲的でなければ、食っていくスキルは身につきません。

4年働いて2年休むという選択肢の障壁

先日、読者のとんかつさんからコメントをいただきました。

phaさんの新刊に載っていましたがいままで40年働いて20年休むというスタイルでした。それが時代に合わないし40年で死んでしまうリスクもあります。それでしたら、4年働いて2年休む、もしくは週休3~4日で時代の変化に合わせて生活した方がいいのではという理屈です。

後日、phaさんの新刊「持たない幸福論」を私も読みました。

4年働いて2年休むというスタイルは私は素晴らしいと思います。

しかし、現実的にこの選択肢を考えた場合、スキルがないと厳しいのではないでしょうか?

日本の場合は一括採用でスキルゼロの新卒を一から教育するシステムであるため、大学卒業時にはスキルゼロ、そして入社後は会社に依存という形に陥りがちです。

海外の教育、雇用契約を絶賛しているわけではありません。私は大学時代のモラトリアムを楽しみましたし、新卒時にスキルゼロの私を雇ってくれた会社に感謝しています。日本に生まれて良かったです。

ただし、新卒で就職した会社に定年まで働き続けるという道を踏み外す場合、新卒時にスキルゼロというのは、なかなか厳しい道であると思います。

phaさんの新刊「持たない幸福論」はかなり面白かったので、別途、書評を書きたいと思います(2015/6/21更新、書きました)。

phaさん著「持たない幸福論」の書評。社会資本によるセミリタイアの方法 – セミリタイア生活の綴り Blog

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コメント

  1. カトヒレ より:

    お邪魔します。カトヒレです。
    私は規模の大きな組織の公務員ですが、会社員の方と似たような環境なのかと感じます。
    長時間労働が当たり前で、給料は能力ではなく、年数で決まります。
    職員は地位を認められるよう、組織に従うことこそが美徳とされます。そして、次第にそれが目的化します。
    地位さえ守っていれば、家のローンの完済と家族の扶養、老後の安心を保障されます。
    逆に言うと、それらを人質に取られているとも言えます。
    飼い殺し状態を脱出しようと足掻くのですが、それには、食っていけるスキルと、資産の形成という結論になってます。
    大学についても書こうかと思いましたが、長くなりそうなので、また今度 ^^)

  2. とんかつ より:

    コメントを取り上げていただいてありがとうございます
    その休みの2年の過ごし方が重要だと考えております
    だらだらするのもそうですが世界遺産を求めて世界一周とか有名企業家を訪ねてとかでなくその後に活きる2年を持つことで安定すると思うんですよね
    留学なのか起業なのかコンテンツ作りなのかは各々で正解はないのですが
    すくなくても数ヶ国語でナンパできて3000万もってるmaoさんは今現在ノースキルではありませんよ

  3. Mao1 より:

    カトヒレ さん
    そうですね、公務員も会社員も「安定」を求めている人はかなり多いと思います。ただ、民間の企業のほうが、ガツガツした人が多いイメージを持っていますが、どうなんでしょうか。私の知り合いの公務員は、学生時代から真面目な人ばかりです(私と比べると遥かにw)。
    大学についての話も聞きたいです。カトヒレさんと私は世代が一回り違いますので、昔の大学についての考えが気になります^^

  4. Mao1 より:

    とんかつ さん
    そのあとに活きる2年間を過ごすと安定するというのは理解できます。そうなんですけど、やはり安定を捨ててやりたいことを選ぶという部分があるので、安定を求めるのではなく、ずっとダラダラなども含めてやりたいことを追い求めたいという気持ちもあります。まぁ。バランスですかね。
    「ノースキルではない」助言ありがとうございます。今、「1万円起業」という本を読んでいるのですが、自分のしたいことで稼げたらいいなーと漠然と思っています。

  5. とんかつ より:

    週末にナス農家さんのオフ会に行くのですがmaoさんに語学の学習方法投資などでおききしたいことがあったのとナス農家さんに本をオススメしてこようと思ったのです
    中村あやえもん という方のkindle本で
    大好きなことでお金を稼いで独立する方法
    お金はやりたくないことから使いなさい
    変わらない現状を変える方法
    ご存知かもしれませんが玉石混交のkindle安本のかで間違いなく玉だと思います
    maoさんはタイ文字も読むことができるのですか?コツなどありましたら教えてください

  6. あゆみ より:

    横レス失礼いたします。
    とんかつさんがコメント欄にお書きになった
    『お金はやりたくないことから使いなさい』を
    今読んでいます。
    これは素晴らしい本ですね。
    ご紹介ありがとうございました。

  7. あゆみ より:

    ドイツの件について。
    詳しいことは書けないのですが、ドイツ人にはすごい人がいます。
    そういう人が、日本にある企業に入社します。たいていの日本人のレベルを大きく超えています。

  8. Mao1 より:

    とんかつ さん
    本のご紹介、ありがとうございます。知りませんでした。土日で読んでみます。
    タイ文字についてですが、英語で言うと中学3年生レベルの文章なら読むことができます。
    コツと聞かれますと、私は同じ参考書を何回も勉強します。日本語訳をしたり、リスニングをしたり、タイ訳をしたり、単語をピックアップして覚えたりと目的を変えて行います。
    ですから、良い参考書を買うということが重要であると思っています。「良い参考書とは?」ということになりますが、私は「速読英単語」のような単語が網羅された文章で勉強することを好んでいます。
    答えになっていますか?^^

  9. Mao1 より:

    あゆみ さん
    私の知り合いにドイツ人はいませんが、そんなに優秀なドイツ人が日系企業に就職してくれているのであれば、日本にとって有益ですね。