『幸福の「資本」論』を読んで28歳で会社を辞めた私が考えたこと

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橘玲さんの著書にはハズレがないですね。会社を辞めた人、また会社を辞めようとしている人にとって示唆に富んだ本だと思います。

長い進化の歴史によって、遺伝子に刻み込まれているプログラムは、幸福になるようにデザインされてはいません。でも、私たちは幸福になりたいのです。橘玲さんは、「金融資産」「人的資本」「社会資本」という3つの資産から幸福になるための正しい人生を設計すれば、誰でも幸福の条件が手に入るとズバっと言い切っています。

うん?ズバっと!?

ここで、「幸福」ではなく「幸福の条件」が手に入ると言っていることに歯切れの悪さを感じます。人は不幸に慣れることができるようになった結果、幸福にも慣れるようになっています。3つの資本から最適なポートフォリオを組んでストレスが失くなった日々を送るとしても、いったいどれだけの幸福を得続けられるのでしょうか。曰く、

主観的には、「他人よりもちょっと幸せ」といった程度のものかもしれないのです。

とのことです。

それでは、書評というか本を読んで考えたことを書きたいと思います。

会社を辞めるには◯億円必要論

「実際に会社を辞めた人」と「会社を辞めようとしている人」の溝の1つは、お金に対する信頼の度合いです。

会社を辞めてブラブラしたことがある人なら共感してもらえると思うのですが、ある人の考えを耳にしたり目にするだけで、その人が実際に会社を辞めたことがあるのかどうか判別できます。会社勤めの方は、お金のことを気にしすぎるきらいがあります。

お金は経済的独立への最短距離であるのと同時に、3つの資本のなかで最も単純です。ですから、その単純なことばかり考えてしまうのです。

本書によると、金融資産による幸福は1億円までは増加、また年収ならば800万円までは増加するようです。このあたりが1つの目処になるのでしょう。

数千万円という金融資産で会社を辞めただけでは、サラリーマンという恒久的な不幸を取り除けるだけで幸福を得ることは難しく、お金以外に何も考えずに生きていれば承認欲求が満たされない生活になります。「だったら承認欲求を満たすためには数億円必要だよね」なんて話もありまして、これはその通りかもと思います。なぜなら、数億円貯める過程において、人的資本と社会資本も得られるからです。

しかし、金融資産から間接的に得るのではなく、人的資本と社会資本を直接貯めにいってもよいのではないかと思います。数億円ってハードル高いですやん。

日本の会社は馴染めない人にとっては不幸でしかない

私は2015年10月から働いておらず、2017年6月現在ではもうすぐ2年になろうとしています。そして、もう一度働いてみようかと思っているんですよね。海外で働くことを視野に入れています。

会社を辞めても結局また働きたくなるという一般論がありまして、私もそれに当てはまるのかというとそうではありません。日本の会社で働くのは今でも嫌です。長続きしないだろうなと思います。

私みたいに一度ドロップアウトした人間は、そもそも日本の会社のシステムで働こうとしても恒久的な不幸を得るだけではないかと本を読んで強く思いました。日本人は関係性から物事を見るらしく、それは仕事にも当てはまり、私空間との境界ははっきりせず、共同体のメンバーの1人として周りと合わせながら生活していく必要があります。

サービス残業も周りとの関係を気にすることによって生まれる産物です。

私がサラリーマンをしていたころの会社不適合エピソードを2つ書きます。

新年会や忘年会も含めて1年間飲み会に参加しなかったことがあります。
年賀状が嫌いで、部長から届いたにも関わらず返信せずにいて、翌年から届かなくなって喜びました。

これほど周りと協調しないで自分のしたいように生きていた私が、日本の会社で働き続けるのは相当難しかったのではないかと。またこれからも難しいであろうと。

この本で述べられている幸福な人的資本とは、「自分の好きなことで」 「裁量権を持ち」 「安定した」 「高い」 収入を得る能力のことです。すべて満たすのは難しいですね。

20代で会社を辞めるということ

28歳で会社を辞めると言ったとき、一般的な価値観をもっている人からは「辞めてどうするの?」と聞かれましたし、また会社を辞めることを是とする人からも「もっと資産を貯めてから辞めれば?」と言われました。

一方で、世の中には40代で会社を辞めた人たちが、もっと早く辞めればよかったと後悔しています。

会社を辞めるタイミングっていろいろなんですよね。

働かなくなってから約2年経過した今、ベストなタイミングで会社を辞めたと思っています。今は30歳になりましたが、20代で好き勝手に旅行できてよかったなと。ただそれだけのことです。

最近話題になった記事です。

富裕層が人生を”積分”「もう蓄財やめた」

人間は20歳までで体感時間的にいうとなんと人生の半分を終えていることになるわけです。

生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)というもの。

ジャネーの法則
Y=k/X (Y:心理的な時間 X:年齢)

若いときの時間は貴重だということを数式で説明していて面白いですね。そして、その貴重な時間を何に使うのか、私の場合はそれが海外放浪であって満足しているということです。

最後に補足ですが、この記事の内容を鵜呑みにして悲観的になる必要はありません。ジャネーの法則は一律に当てはまらず、早い時間と遅い時間が存在していることがわかります。それはなぜかというと、体感時間の正体が記憶の量や想起のしやすさにあるからです。慣れが生じると体感時間は減ってしまうので、意識的に変化して記憶のとっかかりを増やすことにより、体感時間を増加させることができます。

1つの会社でずっと40年間勤めるというのは、、、ジャネーの法則で表せるような体感時間になってしまう可能性がありますね。

ではでは。そんなところです。

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