なぜ日本人は外国語を話せないのか?効率的な勉強方法を知って語学を独学しよう

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「10年間勉強しても英語が話せない日本人」という文章を目にしたことがあります。中高大と計10年間も勉強したわりには英語を全然話せない日本人を揶揄した言葉です。

 

私も英語は話せないのですが中国語は独学で勉強して話すことができます。中国語を話せるようになったことが嬉しくて、転じて語学学習が趣味になりました。独学では指導をしてくれる先生がいないので、「どのような勉強方法が効果的か?」という考え方を自分なりに持って方向性を決める必要があります。

 

「聴くだけで話せる!」といったように、ラクして外国語が話せる類の教材を私はまったく信用していません。 個人的な経験上では、意識した努力をせずに外国語を話せる人は、ハーフだったり外国に住んでいたことがあったりといったように、小さいころにその外国語に触れているパターンです。大人になってから新しい外国語を修得することはラクではないと思います。

 

ということで、私の語学学習に対する考え方をまとめてみました。

 

 

言葉を話せるということ①長期記憶について

 

長期記憶とはもう忘れない記憶のことを言います。わたしたちが単語を見たり発音を繰り返して練習をするのは、知識を長期記憶に蓄えるためです。蓄えられている知識には2種類の分類があり、それぞれ宣言型知識と手続き型知識と呼ばれています。

 

手続き型知識とは、語彙や文法についての知識のことを言います。

 

宣言型記憶とは、身体を伴う知識のことです。たとえば、特定の音を出すための舌や唇の動きのことを言います。

 

 

言語を話せるということ②ワーキングメモリについて

 

脳にはワーキングメモリと言って、情報を一時的に保存する記憶領域があります。このワーキングメモリに保存できる量は限界があり、だいたい7チャンクと言われています。

 

チャンクとは情報の塊のことです。たとえば、下記の数字を覚えてみてください。

 

(3)(1)(4)(1)(5)(9)(2)(6)(5)

 

数字が9個あるので、上の数字を1つずつそのまま覚えようとすると9チャンクです。ワーキングメモリの容量限界が7チャンクだとすると、赤色で示した2つの数字は覚えられません。

 

ここで、上の数字の並びが円周率だと気づいた人は、最初の3つの数字である3.14という数字はすでに覚えているはずなので、

 

(314)(1)(5)(9)(2)(6)(5)

 

となり、7チャンクの情報に圧縮できます。情報を圧縮することができれば、ワーキングメモリに負担がかからないようになるので、結果としてより多くの情報を処理できるようになるのです。

 

 

言語を話せるということ③処理の流れ

 

会話中の脳の処理はこんなかんじです。

 

 

相手が話している情報をインプット(リスニング力)

インプットした情報を長期記憶を参照して理解(語彙力)

アウトプットする情報を考える

アウトプットする情報を長期記憶を参照して作成(語彙力、文法力)

作成した情報をアウトプット(スピーキング力)

 

 

これらの膨大な処理をワーキングメモリで行わなければならないのです。

 

 

まず初めに、相手の言っていることを正確に聞き取らなければなりません。これが、リスニング力です。

 

そして、たとえ正確に聞き取れたとしても、それらの語句の意味を知らなければ理解することができません。これが、語彙力です。意味は類推すればよいという考えももちろんあるのですが、ワーキングメモリに負担がかかるので速い会話になると処理が追いつかなくなります。

 

次に、自分の考えを表現するために、文章を作成する語彙力、文法力が必要となります。

 

最後に、相手が理解できる発音で言葉を発する必要があります。これが、スピーキング力となります。

 

ということで、話せないということは上で示したうちのどこかに弱点があるはずで、その弱点を強化する勉強方法が効果的です。

 

以下、主な勉強方法です。申し訳ないですが、よく知られている勉強方法ばかりです。

 

 

シャドーイング

 

耳で聞き取った音声をすぐさま繰り返していく学習方法です。リスニング力の強化はもちろん、正しい発音、リズムを繰り返すわけですからスピーキング力の強化にも繋がります。

 

使用する教材は難しすぎるとやる気をなくします。最初のうちは、英語ならセサミストリート、中国語なら喜羊羊といったように子供向けの番組がよいみたいです。

 

 

ディクテーション

 

耳で聞き取った音声を書いていく勉強方法です。リスニング力の強化に繋がります。

 

シャドーイングですと聞き取れない単語があっても全体の意味を把握することはできたりするので、すべて聞き取れると勘違いしてしまうことがあります。勉強の精度が下がるのです。一方、ディクテーションでは聞き取れない単語が完璧にわかります。

 

教材はシャドーイングと同じような感じです。

 

 

パラグラフ丸暗記

 

文章の単位をパラグラフといいます。大量の単語を覚えても1語1語で覚えているとしたら、チャンク量が多くなりワーキングメモリに多大な負担がかります。ということで、情報の圧縮をはかるためにパラグラフをたくさん覚えましょう。ついでに単語も覚えられます。音読推奨。

 

文章は伝えたいことを言うための流れがあって、その流れにそって単語が乗っかっているので、パラグラフの暗記はそこまで難しくありません。メロディーラインを1つ1つの音で覚えるのではなく流れで覚えるような感じです。

 

 

実際に話す

 

実際に学習している言語を話しましょう。えっ、話す機会がないですって。それなら、その言語を話せなくてもいいじゃないですか。

 

 

最後に、上記4つ以外の勉強方法。これさえできれば大丈夫

 

上記4つ以外にも、効果的だと思われる学習方法があります。私はこの方法で語学を学習したことはありませんが、実際に外国語を話せる多くの人々がこの方法を推奨しているので信頼性は高いです。その方法とは、言語を話している人と一緒にコミュニケーションを取りながら生活をするということです。まさに、われわれが日本語を覚えた方法と同じです。下のTEDの記事でも中国語のくだりで紹介されているのがこの方法だと思います。

 

 

通常の勉強方法では、たとえばdeskならdesk=机といったようにすでに知っている日本語と紐付けて覚えるのですが、この勉強方法ではそのままdeskと覚えていくことにあります。その言語空間で生活をして、その言語自体のフレームワークを脳に作成するようです。

 

この勉強方法が誤解されて「聴くだけで話せる!」みたいな語学学習教材が売られているんでしょうね。

 

 

オススメの語学学習本。

 

 

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